ノルバリン

化学辞典 第2版 「ノルバリン」の解説

ノルバリン
ノルバリン
norvaline

2-aminopentanoic acid.C5H11NO2(117.15).CH3(CH2)2CH(NH2)COOH.α-アミノ吉草酸ともいう.非天然型α-アミノ酸.α-ブロモ吉草酸とアンモニアから合成される.L-ノルバリンは小板状結晶.融点305 ℃.+23.0°(20% 塩酸).昇華性で,苦味がある.細菌生育には,ロイシン,バリンに対してきっ抗作用がある.DL-ノルバリンは融点303 ℃(封管中).pK1 2.36.pK2 9.72.昇華性で,いずれも熱湯に易溶,エタノールに難溶.[CAS 498-18-0][CAS 2013-12-9:D-ノルバリン][CAS 6600-40-4:L-ノルバリン][CAS 760-78-1:DL-ノルバリン]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android