ブラッサンス(読み)ぶらっさんす(英語表記)Georges Brassens

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブラッサンス」の意味・わかりやすい解説

ブラッサンス
ぶらっさんす
Georges Brassens
(1921―1981)

フランスシャンソン歌手、作詞家、作曲家。南フランスのセート石工の子として生まれる。1940年パリに出て52年にデビューし、54年に出した最初アルバムディスク大賞を受け、以後ほかの流行歌と並んでヒット・チャートにもあがるほどの人気を得るようになる。ギターを弾いて自作を歌うが、その歌は知的洗練を極め、かつ詩情・情熱にあふれている。またその内容もデビュー曲の『悪い噂(うわさ)』以下、反骨精神に貫かれていた。歌い方はむしろぶっきらぼうなほうだったが、つねに温かい人間味を感じさせた。67年アカデミー・フランセーズから賞を受けるなど、「国民的詩人」の名をほしいままにしたが、70年代に入ると病気のためにあまり活動ができなくなった。

[田井竜一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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