化学辞典 第2版 「ノルロイシン」の解説
ノルロイシン
ノルロイシン
norleucine
2-aminohexanoic acid.C6H13NO2(131.17).CH3(CH2)3CH(NH2)COOH.α-アミノカプロン酸ともいう.非天然型のα-アミノ酸で,ロイシン,イソロイシンの構造異性体.α-ブロモカプロン酸とアンモニアから得られたDL-ノルロイシンのエステルを,パンクレアチンで光学分割してL-ノルロイシンを得る.光輝ある小葉状結晶.昇華点275~280 ℃,分解点301 ℃(封管中).+21.3°(6 mol L-1 塩酸).細菌の生育にはロイシンに対してきっ抗的にはたらく.やや甘味がある.DL-ノルロイシンは板状晶.分解点327 ℃.pK1 2.39.pK2 9.76.いずれも水に可溶,エタノールに不溶.[CAS 5157-09-5][CAS 327-56-0:D-ノルロイシン][CAS 327-57-1:L-ノルロイシン][CAS 616-06-8:DL-ノルロイシン]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報