家庭医学館 の解説
のろういるすによるしょくちゅうどく【ノロウイルスによる食中毒】
これまで原因不明の食中毒とされていましたが、食品や糞便(ふんべん)中のウイルスを検出することで診断できます。年齢に関係なくおこり、急性胃腸炎(「子どもの急性胃腸炎」)や感染性腸炎(「感染性腸炎」)をおこします。
潜伏期間は1~2日、症状は急な吐(は)き気(け)・嘔吐(おうと)、下痢(げり)に発熱をともなうことが多いため、かぜと思い込む人も多いようです。
発症して3日ほどで治まりますが、その間安静を保ち、脱水に注意して水分の補給を行ないます。毒素を早く体外に出すためにも、下痢止めなどは使用しないようにします。症状が激しい場合は受診しましょう。
●予防
生食用以外のカキは十分に加熱調理する、病人の便や吐物の処理には注意しなければなりません。