ノロミジンコ(英語表記)Leptodora richardi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノロミジンコ」の意味・わかりやすい解説

ノロミジンコ
Leptodora richardi

鰓脚綱双殻目ノロミジンコ科 Leptodoridae。体長は 1cmほどで,ミジンコ類中の最大種。体は透明感のある細長い円筒形で,丸い頭部のほとんどを大きな複眼が占める。第2触角は大きく,遊泳に役立つ。背殻は小さな嚢状で,胸部末端に付着しているにすぎない。ノロミジンコ科は 1属のみで,ノロミジンコ属は 2種が知られている。滋賀県の琵琶湖や茨城県の霞ヶ浦に多産する種には L. kindtii学名が与えられていたが,2009年にアムール川流域から記載された L. richardi とされる。運動は非常にゆるやかであるが,昼夜の垂直移動が顕著である。(→甲殻類鰓脚類節足動物

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