2012年に登録された世界遺産(文化遺産)。ノールとパ・デュ・カレーというフランスの2つの行政区にまたがる地方は、ノール-パ・ド・カレー地方と呼ばれ、炭田が展開され、産業革命スタート以降、18~20世紀にかけてのフランスの繁栄を支えた。12万haの地帯に、採鉱坑や石炭採掘施設、運河や鉄道などの石炭運搬施設、炭鉱労働者住宅・駅・教会・学校・庭園など、109もの施設・設備が登録された。そうした施設群の保存状態は非常によく、当時の人々の生活を示し、採鉱に関する技術の進歩をよく語り、炭鉱を中心とした都市設計の詳細を示している。◇英名はNord-Pas de Calais Mining Basin