ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハムシダマシ」の意味・わかりやすい解説
ハムシダマシ
Lagriidae
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昆虫綱甲虫目ハムシダマシ科に属する昆虫。日本各地および朝鮮半島、中国、樺太(からふと)(サハリン)、シベリア東部に分布する。体長7、8ミリ。黒色で上ばねは黄褐色、体表には毛が多い。細形で後体部はやや広がり、雄は目が大きく、触角の末節がほかの10節の和と同長。夏季に山地の樹葉上に普通にみられる。
ハムシダマシ科Lagriidaeは、おもに中形の甲虫でゴミムシダマシ科に近縁の群で、世界におよそ700種が分布し、日本産は約20種知られている。体は長いものが多く、前体部は細まり、後体部は後方へ広がるか、両側が平行する。成虫はヒゲブトゴミムシダマシのように枯れ枝にいるものを除き、アオハムシダマシなどのように山地の花や葉上にみられ、幼虫は普通朽ち木の皮下などで生活する。
[中根猛彦]
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