ハルドワール(その他表記)Hardwār

改訂新版 世界大百科事典 「ハルドワール」の意味・わかりやすい解説

ハルドワール
Hardwār

インド北部,ウッタル・プラデーシュ州北西端にあるヒンドゥー教の一大聖地ガンガーガンジス)川がヒマラヤ山脈からインド大平原に流下する出口に位置する。人口17万5010(2001)。ガンガー川渓流が美しく,古代起源の聖地として有名。廃墟と化したとりでと三つのヒンドゥー寺院が往時繁栄をしのばせる。ハルドワールとは,〈ビシュヌ神へ通じる門戸〉を意味する。全国より訪れる巡礼者は,それぞれ寺院の参拝をすませると,ガンガードワーラ寺院に隣接するガート(沐浴場)で身を清める。ガートの石壁には,ビシュヌ神の足跡とされるものが刻まれている。その下の池の水は,全国各地の祭りのために〈神の水〉として参拝客に持ち帰られる。町の経済は,巡礼者の観光収入に依存し,みやげもの店やホテルが多い。最大の祭りは,ヒンドゥー暦にしたがって,3月20日~4月10日の間,太陽が牡羊座に入るころに催され,町は参拝客で混雑する。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハルドワール」の意味・わかりやすい解説

ハルドワール
Hardwār

インド北部,ウッタルプラデーシュ州北西部の町。デリー北東約 160km,シバーリク山脈南麓,ガンジス川丘陵地に流入する地点の東岸に位置。ヒンドゥー教の聖地で,ダクシェシュワル寺院の沐浴場の壁には,ビシュヌ神の足型が残るとされている。4月の例祭と 12年ごとの大祭には全国から巡礼が訪れる。古代からの城址や寺院跡がある。ガンジス川をせきとめたハルドワール・ダム (1839着工) は上ガンジス用水の源で,水力発電も行われる。バラト重電機工業の発電機械工場がある。人口 14万 8882 (1991) 。

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世界大百科事典(旧版)内のハルドワールの言及

【アルベルティネリ】より

…フィレンツェ派ルネサンスの古典主義的諸要素の最終的な総合者。同門のフラ・バルトロメオと共に工房を持ち,しばしば共作した。この両者は古典主義の最良の部分を代表する。…

※「ハルドワール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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