20世紀西洋人名事典 「ハンスカロッサ」の解説
ハンス カロッサ
Hans Carossa
1878.12.15 - 1956.9.12
ドイツの詩人,小説家,医師。
バイエルン州テルツ生まれ。
開業医の家に生まれる。医者を本業とし、寡作で10編の小説と少しの詩を残すだけであり、そのいずれにも自伝的要素が強い。ゲーテを精神の師と仰ぎ、静かだが確たるヒューマニズムの姿勢で、2つの世界大戦の困難な時代を生きた。作品には日記体験小説「ドクトル・ビュルガーの運命」(初稿1913年)、「幼年時代」(’22年)、第一次大戦時の従軍医としての記録である「ルーマニア日記」(’24年)、「青春変転」(’28年)、「指導と信従」(’33年)、「成年の秘密」(’36年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報