ハンプトンコート宮殿会議(読み)ハンプトンコートきゅうでんかいぎ(その他表記)Hampton Court Conference

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ハンプトンコート宮殿会議
ハンプトンコートきゅうでんかいぎ
Hampton Court Conference

イギリス国教会の改革を求めて清教徒が提出したいわゆる千人請願書にこたえて,ジェームズ1世が 1604年1月ロンドン近郊のハンプトンコート宮殿で開いた会談。 J.レイノルズを長とする清教徒指導者側と R.バンクロフトを長とする主教側とが対談,教会統治形態,『祈祷書改訂聖書の新訳などを討議国王は清教徒の請願をほとんど拒否。 No bishop,no king (主教なければ王もなし) と唱えて主教制を堅持した。ただし聖書新訳はいれられ,11年の『欽定英訳聖書』として実現した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android