20世紀西洋人名事典 「ハーバートリード」の解説
ハーバート リード
Herbert Read
1893.12.4 - 1968.6.12
英国の詩人,文学・美術評論家。
元・エジンバラ大学教授,元・ハーバード大学教授。
ヨークシャー生まれ。
別名Herbert Edward Read。
1922年ビクトリア・アンド・アルバート美術館勤務を経て、’31〜33年エジンバラ大学美術教授、’35〜36年リバプール大学講師、’53〜54年ハーバード大学詩学教授、’54年ワシントン大学講師を歴任。第一次大戦に従軍し、詩集「戦いの終わり」(’33年)、従軍記「退却」(’25年)など戦争文学の秀作を書く。唯一の小説「グリーン・チャイルド」(’35年)および自叙伝「無垢と経験の記録」(’40年)は幼年期体験の結晶。又美術にも関心をいだき、深い学識と透徹した心理分析による多くの評論によって、イギリスの美術ジャーナリズムの指導的立場に立ち、「美術の意味」(’31年)、「美術と社会」(’37年)、「美術のよる教育」(’43年)などを著した。他の著書に評論「イギリス散文の文体」(’28年)、「ワーズワース論」(’30年)、「感情の真実の声」(’53年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報