ハーフィズイアブルー(その他表記)Ḥāfiẓ-i Abrū

改訂新版 世界大百科事典 「ハーフィズイアブルー」の意味・わかりやすい解説

ハーフィズ・イ・アブルー
Ḥāfiẓ-i Abrū
生没年:?-1430

ティムール朝歴史家。ヘラートまたはハーフに生まれ,ハマダーンにて教育を受ける。ティムールシャー・ルフ,バイスングル3代に仕えて,多数の歴史書・地理書を編纂し,以後の歴史編纂にモデルを提供する。1430年,アゼルバイジャン旅行中にザンジャーンにて没した。主要著作は,《集史続編Dhayl-i Jāmi `al-Tawārīkh》《年代記集成》《歴史の精髄》。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーフィズイアブルー」の意味・わかりやすい解説

ハーフィズ・イ・アブルー
Ḥāfiz-i Abrū; Shihāb al-Dīn `Abd-Allāh b. Lutf-Allāh

[生]? ヘラート
[没]1430
イラン,チムール朝の歴史家。チムール (帖木児)シャー・ルフバイソンゴル 3代に仕える。主著は『 (ニザーム・ウッディーン・) シャーミーの勝利の書続編』 Dhayl-i Ẓafar-nāme-yi Shāmī (1412) ,1427年にいたる大部の総合史『歴史集成』 Majma` al-Tawārīkhなど。中世イランの代表的な歴史編纂家の一人。

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