バルカル語(読み)ばるかるご(その他表記)Balkar

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バルカル語」の意味・わかりやすい解説

バルカル語
ばるかるご
Balkar

トルコ系諸言語一つロシア連邦北カフカスコーカサス地方にあるカラチャエボ・チェルケシア共和国で約8万人(1989)が使用している。北西で接するカラチャイ語とよく似ていて、普通カラチャイ・バルカル語と並び称される。トルコ語族うちクムク語などとともに西方語派に属するが、また中央語派中のキルギズ語との近い関係もみられる。正書法は1927年にラテン文字で、37年以降はキリル文字で表記されている。

[竹内和夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルカル語」の意味・わかりやすい解説

バルカル語
バルカルご
Balkar language

北カフカスのカバルダバルカル共和国に行われている言語で,チュルク諸語の一つ。話し手は4万人以上。カラチャイ語とは1つの言語の2つの方言という関係にあり,カラチャイ=バルカル語と呼ばれるが,用いる文字言語 (ロシア文字による) は必ずしも同じではない。

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世界大百科事典(旧版)内のバルカル語の言及

【カバルディノ・バルカル[共和国]】より

…バルカル人は北カフカス,アラン諸種族とブルガール人,キプチャク人の混交の結果形成された。バルカル語はチュルク語のキプチャク・グループに属する。カバルダ人,バルカル人ともに,大部分がイスラム教徒である。…

※「バルカル語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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