ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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翻訳|orthography
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orthographyの訳語。正字法ともいう。語の正しい書き表し方、つまり音声言語を文字言語にうつしかえるための、社会的規範として認定されている決まりをいう。「おおい(多い)」と「おうい(王位)」のように、同音の語を二様に書き分けるのは音韻論では無意味であるが、現代仮名遣いという社会的規範によって標準と定められている。英語でも、knight[nait]は音韻と対応するつづり字(スペリング)ではないが、正しい書き表し方として社会的に認定されている。このように、音韻と文字との正確な対応は文字言語にうつす場合にかならずしも要らない。表音文字しかもたない言語では、ただ一つの書き表し方しかないが、日本語には文字体系として漢字、平仮名、片仮名、ローマ字の4種類があって、どの文字で語を書き表すか決まってはいない。社会的慣習として、外来語は片仮名、漢語は漢字、和語は平仮名もしくは一定の範囲内の漢字で書き表すことがかなり定着しているが、従うべき規則というものではない。規則性という点で、送り仮名のつけ方を正書法とする立場もある。ただ、文字体系を一つしかもたない言語と対比して考えると、日本語ではその文字体系ごとに書き表し方が一つに限定されていればよいということができる。その場合、漢字という文字体系は、一次的には音声言語をうつしかえることはできないから、音(音節)を表記する仮名、ローマ字の使い方こそが社会的規範を第一義的に必要とする。なかでも、仮名はローマ字に比べて、現代日本社会における重要性がはるかに高い。したがって、現実の言語生活に即していえば、現代仮名遣いが社会的規範たるべき正書法に該当することとなろう。平仮名と片仮名、仮名と漢字といった文字体系間の書き換えは、現代仮名遣いを基盤とした二次的な決まりであって、送り仮名のつけ方は、仮名・漢字変換における付帯的規則に相当すると考えられる。
[沖森卓也]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…ルターは聖書翻訳の際の語形など言語の外形を,当時ウィーンの皇帝庁と並んで有力であった,自己の出身地に近いザクセン地方のマイセンの官庁語に従わせるが,マイセンの官庁が存在するドイツ東中部地方の東中部ドイツ語の特徴をもったルターのドイツ語は,ドイツ西部,北ドイツの低地ドイツ語地域にも広まり,のちの統一されたドイツ文語の基礎となった(もっとも,バイエルンを中心とするカトリック地域のドイツ東南部の通用語とルターのドイツ語との言語的競合はしばらく続くことになる)。ルターは1522年以降も数回にわたって新・旧約聖書の改訂版を出すが,ルターのドイツ語は,とくに語の形態と正書法においてはいまだ規範をもたず,確固としたものではなかった。そこで16世紀以来多くの文法家たちがドイツ語の規範化に努めるが,その中でもとくに,17世紀中ごろ,ショッテルGeorg Schottelは一連のドイツ文法に関する著作において,それ以前には見られないほどに,ドイツ文法の体系化・規範化を行い,ここにドイツ語は初めて確固とした規範をもつことになった。…
…明治時代に行われた言文一致の運動はこのような音声言語と文字言語との間の差をちぢめようとしたものである。また,言語音とその表記法との間にずれが生ずると〈正書法orthography〉あるいは〈かなづかい〉の問題が生じ,さらに綴り字・かなづかいの改訂が要求されるようになる。この改革は大きな障害にぶつかるのが普通である。…
※「正書法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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1934年 B.ジョーンズと A.マッケンジーにより創設されたゴルフトーナメント。毎年4月第2週にジョージア州オーガスタのナショナルコースで行なわれ,「マスターズを制する者は世界を制する」といわれるほ...
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