バルカン連邦構想(読み)バルカンれんぽうこうそう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルカン連邦構想」の意味・わかりやすい解説

バルカン連邦構想
バルカンれんぽうこうそう

バルカン諸国を連邦に統合しようとする計画。 19世紀後半にバルカン諸国が独立して以降,それらを連邦ないし連合に結合しようとするいくつかの計画が立てられたが,20世紀に入り各国社会党がバルカン社会主義連邦提唱コミンテルンがそれを継承してから計画は具体性を帯びた。第2次世界大戦期にこの構想が再燃し,戦後 1947年にユーゴスラビアチトーブルガリアの G.ディミトロフとともに関税同盟手始めに連邦構想を進めようとしたが,48年1月に『プラウダ』紙に激しく批判され,ユーゴスラビアのコミンフォルムからの追放もあって立消えになった。

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