バローゾ(英語表記)Barroso, José Manuel

共同通信ニュース用語解説 「バローゾ」の解説

バローゾ

スペイン国境に近いポルトガル北部の地域国連食糧農業機関(FAO)によると、2013年の人口は約1万6千人。ポルトガルはカトリック教徒が大半だが、バローゾには地元の山を神として崇拝する自然信仰が残るなど独特の文化が根付いている。(バローゾ共同)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バローゾ」の意味・わかりやすい解説

バローゾ
Barroso, José Manuel

[生]1956.3.23. リスボン
ポルトガルの政治家。首相在任 2002~04),ヨーロッパ委員会委員長(在任 2004~14)。ポルトガルでも比較的貧しいバルパソス地方出身の両親のもとに生まれた。アントニオ・デ・オリベイラ・サラザールによる独裁政権下で辛苦の子供時代を過ごしたことが政治思想の形成に大きな影響を与え,リスボン大学在学中は毛沢東主義を奉じる学生組織に参加していた。1978年に同大学で法律学の学位を取得したあと,スイスジュネーブ大学で勉強を続け,1981年にヨーロッパ学の学士号と政治科学の修士号を取得した。その後両母校で助手を務め,研究者としての生活を始めた。またアメリカ合衆国のジョージタウン大学教鞭をとりながら,博士号取得のための研究をした。1980年,中道右派ポルトガル社会民主党 PSD入党。1985年,国会議員に当選し,アニバル・カバコ・シルバ党首が首相に選出されると,内務副大臣に任命された。1992年に外務大臣となったが,1995年に PSDがポルトガル社会党に敗北したため大臣の座を失った。1999年に PSD党首に就任。その後,党首として再選を重ね,2002年の総選挙で PSDが政権を奪回したのに伴い,首相に就任した。2004年,ヨーロッパ連合 EU行政機関であるヨーロッパ委員会委員長に就任するため首相を辞任。2009年,ヨーロッパ議会により,2期目となる 5年の任期を承認された。

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