バングラー・ビート(読み)バングラービート

百科事典マイペディア 「バングラー・ビート」の意味・わかりやすい解説

バングラー・ビート

1980年代に在英インド・パキスタン系住民の中から生まれたポピュラー音楽。バングラーは,インドからパキスタンにかけてのパンジャーブ地方の収穫を祝う祭りの際に,ドーラクやドールという両面太鼓の伴奏で,ボーリー(抒情的な民謡)とともに踊られる民俗舞踊。バングラー・ビートは,そのエッセンスであるドーラクのビートを残しつつ,エレクトロニクスを導入して生まれたダンス音楽。英国では南アジア系住民だけに限らず,広く人気を博し,ヒップ・ホップレゲエ,ハウス,ジャングルなどの影響を受けたものも出現。1990年代にはインド本国でもパンジャーブに生まれ育った人たちによる活動が始まり,人気を博す。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android