20世紀西洋人名事典 「バンジャマンクレミュー」の解説
バンジャマン クレミュー
Benjamin Crémieux
1888 - 1944
フランスの批評家。
元・フランス外務省イタリア局長。
1920年以後「N.R.F.」誌を中心に劇評を始め、同時代の多彩な文学的動向に注目し客観的な批評活動を行った。代表的著作として、プルースト、ジロドーらについての評論を集めた「二十世紀」(’24年)、第一次大戦後の文学思潮を分析した「不安と再建」(’31年)がある。フィレンツェのフランス学院に長く勤務し、外務省イタリア局長を勤め、ピランデルロの戯曲を夫人と共訳、「イタリア文学展望」を著すなどした。第二次大戦中レジスタンスに参加して捕えられ、強制収容所で死去。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報