バージェス頁岩(読み)バージェスケツガン

デジタル大辞泉 「バージェス頁岩」の意味・読み・例文・類語

バージェス‐けつがん【バージェス×頁岩】

Burgess shaleカナダロッキー山脈にあるカンブリア紀中期の地層。1910年代から1930年代にかけて脊椎せきつい動物化石多数発見された。1970~1980年代の再研究によって、新種節足動物既存のどの動物門にも入らない動物が数十種も判明し注目された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バージェス頁岩」の意味・わかりやすい解説

バージェス頁岩
バージェスけつがん
Burgess shale

カナダのロッキー山脈中にある約5億年前のカンブリア紀の地層。 1909年,古生物学者のウォルコット頁岩中に膨大な化石群を発見した。化石の生物はバージェス動物群と呼ばれ,これまでの分類体系に属さない珍種,生物学上の「孤児」が 20種以上も発見された。魚と昆虫の合体したようなネクトカリス,歯の生えたヒルそっくりのオドントグリフス,7対の長いトゲを持ち,体の反対側に7本の触手をゆらめかす異様なハルキゲニアなどがそれらである。頁岩は通常の岩石中では化石として残りにくい無脊椎動物化石を多く含み,生物進化研究の貴重な資料となっている。

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世界大百科事典(旧版)内のバージェス頁岩の言及

【カンブリア紀】より

…古杯類は以後まったく発見されていない。 中期の地層で,カナダのアルバータ地方のロッキー山中に露出するバージェスケツ岩からは,70属130種以上の化石群(バージェス動物群)が発見されているが,多くは付属肢や軟体部など微細な構造を残しており,系統上重要な情報を提供している。 カンブリア紀は,主として三葉虫群の特徴により前,中,後の3期に分けられる。…

※「バージェス頁岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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