バーラビ(読み)ばーらび(英語表記)Bhāravi

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーラビ」の意味・わかりやすい解説

バーラビ
ばーらび
Bhāravi

生没年不詳。インドのサンスクリット詩人。5、6世紀ごろの人と思われる。アイホーレ発掘の碑銘(634)にはカーリダーサとともにその名を連ねている。彼の作としては『マハーバーラタ』から取材し、アルジュナ王子が山男キラータの姿をしたシバ神格闘して天授武器を得る顛末(てんまつ)を述べた叙事詩『キラータールジュニーヤ』があり、その韻律と修辞上の技巧は注目される。

[田中於莵弥]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーラビ」の意味・わかりやすい解説

バーラビ
Bhāravi

インドの詩人。6世紀頃在世。技巧的なサンスクリット叙事詩『キラータールジュニーヤ』 Kirātārjunīya (『キラータとアルジュナの格闘』) の作者

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