デジタル大辞泉 「天授」の意味・読み・例文・類語 てんじゅ【天授】[人名/年号] 「提婆達多だいばだった」の漢訳。南北朝時代、南朝の長慶天皇の時の年号。1375年5月27日~1381年2月10日。 てん‐じゅ【天授】 天から授かること。また、授かったもの。特に、生まれつきの才能。天性。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「天授」の意味・読み・例文・類語 てん‐じゅ【天授】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 天から授かること。また、授かったもの。特に、生まれつきの才能。天性。天稟(てんぴん)。[初出の実例]「是は紂の心おごれるによりて国これをそむく間、天授人与の時なれば」(出典:十訓抄(1252)六)[その他の文献]〔史記‐淮陰侯伝〕[ 2 ][ 一 ] 「だいばだった(提婆達多)」の訳語。〔大唐西域記‐六〕[ 二 ] 南北朝時代、南朝の長慶天皇の代の年号。北朝は後円融天皇。文中四年=北朝永和元年(一三七五)五月二七日に山崩れなどにより改元。天授七年=北朝康暦三年(一三八一)二月一〇日に弘和元年となる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本の元号がわかる事典 「天授」の解説 てんじゅ【天授】 日本の元号(年号)。室町時代(南北朝時代)の1375年から1381年まで、長慶(ちょうけい)天皇の代の南朝が使用した元号。前元号は文中(ぶんちゅう)。次元号は弘和(こうわ)。1375年(文中4)5月27日改元。天災の凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。命名の出典は不詳。天授年間の北朝の天皇は後円融(ごえんゆう)天皇。北朝ではこの時期、永和(えいわ)(1375~1379年)、康暦(こうりゃく)(1379~1381年)、永徳(えいとく)(1381~1384年)の元号を使用した。室町幕府の将軍は足利義満(よしみつ)(3代)。九州を中心として南朝と北朝・幕府の戦いが続いていた時期である。 出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報