パウロフレイレ(英語表記)Paulo Freire

20世紀西洋人名事典 「パウロフレイレ」の解説

パウロ フレイレ
Paulo Freire


1921.9.19 -
ブラジルの教育哲学者,識字運動家。
サンパウロ市教育局長。
ペルナンブーコ州レシーフェ生まれ。
1941年レシーフェ大学法学部入学、同大学より哲学博士号を得て、’59年教育哲学と教育史教授。民衆文化運動を’60年代初頭に組織。軍事クーデターで逮捕。獄中生活後、チリ亡命、ユネスコ農業改革訓練所顧問、チリ大学教員を経て、’69年ハーバード大学教育開発研究センター客員教授および開発と社会変動研究センター研究員。世界の抑圧構造の下で言葉を奪われ「沈黙の文化」に埋没されている被抑圧民衆が、識字と対話の共同作業によって文字を獲得し、文化と政治の主体に再生していく解放の理論ラテン・アメリカやアフリカで体系化し実践。89年サンパウロ市教育局長。著書「被抑圧者の教育学」(’70年)。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android