20世紀西洋人名事典 「パブロサラサーテ」の解説
パブロ サラサーテ
Pablo de Sarasate
1844.3.10 - 1908.9.20
スペインの作曲家,バイオリン奏者。
パンプロナ生まれ。
別名Martín Méliton。
5歳の時からバイオリンを習い始め、神童と呼ばれ、8歳で公開演奏会を開いた。10歳の時マドリードの宮廷で演奏し、女王イサベラからストラディヴァーリの名器を授与され、女王の援助で12歳の時からパリ音楽院で4年間学んだ。卒業後はヨーロッパから南北アメリカまで演奏旅行をした。演奏の特色は甘美をきわめる純粋な音と、超人的な技巧である。作品には「チゴイネルワイゼン」(1878年)、「スペイン舞曲」(1878〜1882年)、「カルメン幻想曲」(1883年)等がある。財産の大部分は慈善事業に投じられた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報