改訂新版 世界大百科事典 「パンテレリア島」の意味・わかりやすい解説 パンテレリア[島]Isola di Pantelleria イタリア南部,シチリア島とチュニジア(アフリカ)の間に位置する火山島。面積83km2,人口7917(1981)。トラパニ県に属する。シチリア海峡を制する戦略上の拠点として,古代より各国の争奪の的となった。カルタゴ,ローマ,アラブ,ノルマンなどの支配を受ける。第2次大戦ではムッソリーニの戦略基地であった。1943年連合国軍が上陸し,シチリア進攻の足がかりとする。言語はシチリア方言であるが,ラテン語のなごりが多くみられる。執筆者:望月 一史 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パンテレリア島」の意味・わかりやすい解説 パンテレリア島パンテレリアとうIsola di Pantelleria イタリア南西部,シチリア島西方,シチリア海峡にあるイタリア領の火山島。シチリア州トラパニ県に属する。シチリアから約 100km離れた小島で,最高点は標高 836m。古代にはコシラと呼ばれ,西海岸に新石器時代の住居跡がある。カルタゴ人の支配ののち,前 217年にローマ人が占領し,流刑地とした。 700年にアラブ人が来てキリスト教徒を全滅させ,1123年にシチリア人が取戻したが,その後も混乱が続いた。漁業のほかワインがつくられ,温泉もあるが,飲用水は不足。 B.ムッソリーニの時代に要塞化され,第2次世界大戦では非常な被害を受けた。面積 83km2。人口 7316 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by