日本大百科全書(ニッポニカ) 「パンパスネコ」の意味・わかりやすい解説 パンパスネコぱんぱすねこpampas cat[学] Lynchailurus pajeros 哺乳(ほにゅう)綱食肉目ネコ科の動物。エクアドル、ペルー、ボリビアのアンデス山地に分布し、高地の木のない平原やパンパ(パンパス)に生息する。体長52~70センチメートル、尾長27~33センチメートル。体は灰色がかり、体下面はやや淡く、褐色の斑紋(はんもん)がある。単独で生活し、狩りはおもに夜間に行うといわれ、小形から中形の齧歯(げっし)類や鳥類、トカゲ、大形昆虫などを食べると思われるが、習性などほとんど知られていない。普通、1産1~3子、寿命は飼育下で13年以上である。[今泉忠明] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パンパスネコ」の意味・わかりやすい解説 パンパスネコLynchailurus colocolo; pampas cat 食肉目ネコ科。南アメリカの野生ネコの1種。全長約 60cmで,尾がその約2分の1を占める。体の地色は灰色で,褐色の斑紋がある。耳の先端がとがり,他の多くの野生ネコと異なる。ネズミ,鳥,トカゲ,昆虫類などを捕えて食べるが,日中よりもむしろ夜間にこのような獲物の狩りを行う。アルゼンチンとウルグアイに分布し,その名が示すようにパンパスにすんでいる。近年,個体数が少くなり,絶滅のおそれがあるとされている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by