ヒカゲスミレ(読み)ひかげすみれ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒカゲスミレ」の意味・わかりやすい解説

ヒカゲスミレ
ひかげすみれ / 日陰菫
[学] Viola yezoensis Maxim.

スミレ科(APG分類:スミレ科)の多年草。開花時の高さは約10センチメートル。根茎は短い。根は白く、ときに不定芽をつける。葉身は三角状卵心形で、縁(へり)の低い鋸歯(きょし)はやや粗く、質は薄くて柔らかい。両面葉柄花柄とともに粗い毛がある。4~5月、径2~2.5センチメートル、白色で紫条のある花を開く。花弁の縁はすこし波打つものが多い。側弁の内側にひげ毛があり、唇弁の距(きょ)は長さ7~8ミリメートル。北海道南端から九州にかけての山麓(さんろく)や低山地の林内のやや湿った所に生える。朝鮮半島、中国にも分布する。

[橋本 保 2020年7月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む