精選版 日本国語大辞典 「ひしひし」の意味・読み・例文・類語
ひし‐ひし
[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 物がおされなどして鳴る音、おしひしがれて鳴る音を表わす語。みしみし。ばりばり。
② 少しのすきまもなく、ぴったりと寄りつくさまを表わす語。
※金刀比羅本平治(1220頃か)中「顔には砂ひしひしとつき」
③ きびしく迫るさまを表わす語。厳重に。がっちりと。すきまなく。
※半井本保元(1220頃か)上「門門ひしひしと固けり」
⑤ =ぴしぴし②
※日葡辞書(1603‐04)「Fixifixito(ヒシヒシト) ウタルル」
⑥ さかんにその行為に集中するさま、盛大なさまを表わす語。
※御湯殿上日記‐文明九年(1477)正月一七日「御ひしひしと御いわゐあり」
⑦ 強く身に迫るさま、強く身にこたえるさまを表わす語。現代では、この意に用いることが多い。
※御湯殿上日記‐文明九年(1477)七月二二日「おとこたちめして十とのみありて御ひしひしなり」
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