ぴしぴし（読み）ピシピシ

デジタル大辞泉

ぴし‐ぴし

［副］
１ むちなどで続けて打ったり、細い枝が続けて折れたりするときの音を表す語。「枯れ枝に火がついてぴしぴし（と）はぜる」
２ 鋭い調子で、遠慮なく物事をするさま。「要所をぴしぴしと押さえる」
[類語]（1）丁と・はっし・ばしっと・びしっと・ぴしっと・びしり・ぴしり・びしびし・ばんばん・ぼかすか・ぼかぼか・ぽかぽか・ぼこぼこ・ぽかっと・ぽかり・ぽかん

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ぴし‐ぴし

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)

① 少しの遠慮も容赦もなく、きびしく事を行なったりものを言ったりするさま。びしびし。

※花間鶯（1887‐88）〈末広鉄腸〉下「御互に青書生で飛込んでピシピシやり付けて仕舞ったジャないか」

② むちなどで鋭く、何度も打つ音、また、木の枝などを勢いはげしく、つづけて折る音などを表わす語。

※家族会議（1935）〈横光利一〉「高之はぴしぴしと強く面体を叩かれる思ひがした」

③ ＝ぴしゃり⑤

※耳を掻きつつ（1934）〈長谷川伸〉処女上演以来「清純な気もちに成れたときの道占ひはピシピシ的中し」

出典　精選版 日本国語大辞典