ヒダツァ族(読み)ヒダツァぞく(その他表記)Hidatsa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒダツァ族」の意味・わかりやすい解説

ヒダツァ族
ヒダツァぞく
Hidatsa

北アメリカ平原インディアンの一民族で,ミズーリ川上流に住むスー族の一分派。土をかぶせた円形家屋の半定住村をつくり,女性はトウモロコシカボチャ,豆の栽培と土器製作,男性は野牛その他の大型動物の狩猟を行なった。年齢組による軍隊組織,母系をたどる氏族組織,太陽踊り儀礼が知られている。言語の類似から,先史時代にはクロー族と関係があったと考えられるが,文化的にはマンダン族と似ており,200年以上友好関係をもって白人との交易にたずさわってきた。 1868年以後マンダン族,アリカラ族同盟を結び,ノースダコタ州指定居留地にともに住んでいる。居留地内の人口は推定約 1000人。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android