ヒヴァ・ハン国

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヒヴァ・ハン国」の解説

ヒヴァ・ハン国(ヒヴァ・ハンこく)

16世紀初めアラル海南方,アム川下流域のホラズム地方に成立したウズベク人政権。ハン家はシャイバーン朝と同じジョチ血統に属し,17世紀初頭からヒヴァを首都とした。長くブハラ・ハン国覇権を争い,18世紀にはウズベク,トゥルクメン諸部族の抗争ナーディル・シャー侵攻に苦しんだが,19世紀初めチンギス・カンの血統に属さないコングラト部族が新王朝を開いて統一を実現。1873年ロシアの保護国となり,ロシア革命後の1920年赤軍の介入した革命で滅亡した。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ヒヴァ・ハン国」の解説

ヒヴァ−ハン国
ヒヴァ−ハンこく
Khiva Khan

1512〜1920
アム川下流のヒヴァを首都としたウズベク族の国
ティムール朝の解体後にホラズムの故地に建国された小国で,隣接のブハラ・コーカンド両ハン国とともに全盛期清朝に朝貢した。1873年ロシアの保護領となり,1920年に滅亡してソ連に編入された。

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