20世紀西洋人名事典 「ビクタータウスク」の解説
ビクター タウスク
Victor Tausk
1877 - 1919
オーストリアの精神分析医。
フロイトの初期の弟子の一人で、同一性、自我境界の概念を、はじめて精神分析の領域に導入したことで知られる。主著に「精神分裂病における影響機械」(1919年)などがあり、精神分析、精神病理学の統合など、精神病の精神分析的研究に貢献した。後に、フロイトと不仲になり、女流作家ザロメとの交際を経て、結婚式直前に自らの命をたった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報