最新 世界スポーツ人名事典 「ビックダルチニアン」の解説
ビック ダルチニアン
Vic Darchinyan
ボクシング
生年月日:1976年1月7日
国籍:オーストラリア
出生地:アルメニア・ヴァナゾル
経歴:2000年シドニー五輪ボクシング・フライ級にアルメニア代表として出場し、準々決勝で敗れた。同年11月オーストラリアでプロデビュー。2001年10月オーストラリア・フライ級王座、2002年6月OBAバンタム級王座、8月IBFパンパシフィックフライ級王座を獲得。2004年12月IBF世界フライ級王者イレーネ・パチェコ(コロンビア)を11回TKOで破り王座を奪取。2005年3月初の防衛戦でムズキシ・シカリ(南アフリカ)を8回TKOで退け、IBO世界フライ級王座も獲得。2007年7月ノニト・ドネア(フィリピン)に5回TKOで敗れプロ初黒星を喫し、IBO王座の6度目の防衛とIBF王座の7度目の防衛に失敗。連勝も28でストップした。10月スーパーフライ級に階級を上げ、フェデリコ・カツベイ(フィリピン)とIBO世界スーパーフライ級王座決定戦及びIBFオーストラリアスーパーフライ級王座決定戦を闘い、12回TKO勝ちで両王座を獲得。2008年8月IBF世界スーパーフライ級王者ディミトリー・キリロフ(ロシア)を5回KOで破り、2階級制覇を達成。11月にはWBA・WBC世界スーパーフライ級王者クリスチャン・ミハレス(メキシコ)を9回終了時KOで降して3団体の王座統一に成功した。2009年2月WBA世界スーパーフライ級暫定王者ホルヘ・アルセ(メキシコ)を退け、3王座を防衛するとともにWBA王座を統一。7月IBF世界バンタム級王者ジョゼフ・アグベコ(ガーナ)に挑むが判定で敗れ、3階級制覇に失敗した。その後、IBF王座を返上し、12月WBC世界スーパーフライ級暫定王者トマス・ロハス(メキシコ)と対戦、2回KOで2王座の防衛とWBC王座の統一に成功。2010年5月IBO世界バンタム級王座決定戦でエリック・バルセロナ(フィリピン)に判定勝ちし、IBO王座の3階級制覇を達成。その後、WBC王座は名誉王座認定を受け、WBA王座は返上。12月アブネル・マレス(メキシコ)に敗れIBO王座から陥落。2011年4月ヨニー・ペレス(コロンビア)に負傷判定勝ちを収め、IBO王座に返り咲いた。12月WBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノ(パナマ)に判定負けし、王座陥落。2012年4月WBC世界バンタム級王者山中慎介に挑むも、またも判定で敗れた。その後、スーパーバンタム級に転向し、9月NABF北米スーパーバンタム級王座を獲得。通算戦績は39勝(28KO)5敗1分。166センチの左ボクサーファイター。
出典 日外アソシエーツ「最新 世界スポーツ人名事典」最新 世界スポーツ人名事典について 情報