現代外国人名録2016 の解説
イベンダー ホリフィールド
Evander Holyfield
- 職業・肩書
- 元プロボクサー 元WBA・WBC・IBF世界ヘビー級チャンピオン,元WBA・WBC・IBF世界クルーザー級チャンピオン ロス五輪ボクシングライトヘビー級銅メダリスト
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1962年10月19日
- 出生地
- アラバマ州アトモア
- 経歴
- 貧しい少年時代を送る。8歳の時ボクシングを始め各地の大会に出場。1984年ロス五輪でライトヘビー級銅メダル。アマ戦績174戦160勝(75KO)14敗で“無冠の帝王”と呼ばれた。同年11月プロに転向。’86年7月初の世界戦でドワイト・ムハマド・カウィ(米国)を破りWBA世界クルーザー級王者となり、’87年IBF、’88年WBC同級王座をそれぞれ獲得して世界主要3団体のタイトルを統一、クルーザー級で無敵の存在となり、タイトル返上後ヘビー級に転向。’90年10月ジェームズ・ダグラス(米国)を3回KOで破り、WBA・WBC・IBFの世界ヘビー級タイトルを獲得し、2階級制覇を達成。3度防衛の後、’92年11月リディック・ボウ(米国)に判定で敗れ王座陥落。’93年11月ボウを判定で降しWBA、IBFの王座を奪回するが、’94年4月マイケル・モーラー(米国)に判定で敗れ、初防衛に失敗。同月先天的な心臓疾患のため引退を表明するが、’95年5月復帰。’96年11月マイク・タイソン(米国)と対戦、11回TKOで破り、3度目のWBA王座を獲得。’97年6月タイソンとの再戦で右耳を嚙み切られ、タイソンが3回終了失格となったため、初防衛。11月モーラーを破り、WBAとIBFの王座を統一した。’99年3月ヘビー級王座統一戦でWBC王者レノックス・ルイス(英国)と対戦、引き分け・両者防衛となったが、判定をめぐり買収疑惑が発覚。11月の再戦で判定負けし、両タイトルを失った。2000年8月WBAヘビー級王座統一戦で同級1位のジョン・ルイス(米国)に判定勝ちし、同級史上最多4度目のチャンピオンに返り咲いた。2001年3月ルイスとの再戦で判定負けし、初防衛に失敗。12月ルイスの持つWBA世界ヘビー級王座に挑戦したが、引き分けに終わった。2002年12月クリス・バード(米国)と空位のIBF世界ヘビー級王座を争うが、判定負け。2004年11月ラリー・ドナルド(米国)と空位のNABC北米ヘビー級王座決定戦を争うが、判定負け。2006年11月フレス・オケンド(米国)に判定勝ちし、空位のUSBAヘビー級王座を獲得。2007年10月スルタン・イブラギモフ(ロシア)の持つWBO世界ヘビー級王座に挑戦するが、判定負け。2008年12月WBA世界ヘビー級王者のニコライ・ワルーエフ(ロシア)に挑戦するが、判定負け。2010年4月WBF世界ヘビー級王座決定戦でフランソワ・ボタ(南アフリカ)に8回TKO勝ちし、47歳にして王座を獲得。通算戦績は44勝(29KO)10敗2分け。189センチの右ボクサーファイターで、愛称は“リアル・ディール(真実の男)”。1991年には約6000万ドル(約82億8000万円)の収入で米経済誌「フォーブス」の世界スポーツ界所得番付1位となった。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報