ビットレート(読み)びっとれーと(その他表記)bit rate

翻訳|bit rate

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビットレート」の意味・わかりやすい解説

ビットレート
びっとれーと
bit rate

単位時間当り何ビットの情報が処理、あるいは送受信されているかを表す値。転送レートともいう。音声データや映像データの1秒間の情報量は「ビット毎秒」(bps:bits per second)で表される。通常は、桁(けた)数が大きくなるため千の単位を表す「k(キロ)」または100万の単位を表す「M(メガ)」とともに使用され、「kbps」や「Mbps」と表す(1kbpsは1000bps、1Mbpsは100万bps)。オーディオビジュアル(AV)のジャンルでもよく使われ、音声や画像データの場合はその数値が高いほど精緻(せいち)な情報で、音質や画質もよいということになる。音声圧縮形式の一つであるMP3で標準的に使用されるビットレートは128キロビット毎秒(kbps)で、CD音質の無圧縮のWAVファイル(約1400kbps)から10分の1程度の情報量に圧縮していることがわかる。動画のビットレートは情報量が多いためもっと高く、地上デジタルのハイビジョン放送は18メガビット毎秒(Mbps)程度、BSデジタルのハイビジョン放送は24Mbps程度である。また、転送速度を表す単位には「バイト毎秒」(BpsまたはB/s)というものもあり、これは1秒間当りのバイト数を表す基準値である。1バイトは8ビットなので、bpsを8で割ると、Bpsを算出できる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「ビットレート」の解説

ビットレート【bit rate】

単位時間あたりに処理、または転送されるビット数。一般的に1秒あたりの数で表され、単位としてbpsを用いる。コンピューターネットワークにおいては通信速度、コンピューター内部の回路周辺機器とのデータ転送においては転送速度などの物理量で表される。音声や動画のデータを圧縮する際の1秒あたりの情報量を表す単位としても用いられ、同じ圧縮方式ならばこの値が大きいほど高音質・高画質になる。◇「ビット速度」「ビット効率」「ビット率」ともいう。

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