改訂新版 世界大百科事典 「ビョルリンク」の意味・わかりやすい解説 ビョルリンクJussi Björling生没年:1911-60 スウェーデンのテノール歌手。幼時から家族とともに音楽体験を積む。1928年ストックホルム王立音楽アカデミーに入学,在学中の30年にストックホルムで《ドン・ジョバンニ》のオッタビオ役を歌ってデビュー。その後,欧米各地のオペラ劇場に出演し,天性の抒情的な声と,劇的表現の確かさによって名声を得る。第2次大戦後はメトロポリタン歌劇場を中心に活躍した。レコードでは,晩年の《ラ・ボエーム》のロドルフォ役が高く評価されている。執筆者:後藤 暢子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビョルリンク」の意味・わかりやすい解説 ビョルリンクびょるりんくJussi Björling(1911―1960) スウェーデンのテノール歌手。父から声楽を学び、少年時代から演奏旅行をしたが、オペラ歌手としては1930年にストックホルムでデビュー。以後欧米の主要歌劇場でベルディ、プッチーニなどを歌い名声を博した。彼の声は、柔軟であると同時に明るい輝きをもつ高音、しなやかでありながらやせることのない弱音にとくに魅力があり、気品ある表現とともに20世紀の代表的なリリック・テノールの1人とされている。[美山良夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by