20世紀西洋人名事典 「ピエールモントゥー」の解説
ピエール モントゥー
Pierre Monteux
1875.4.4 - 1964.7.1
米国の指揮者。
元・サンフランシスコ交響楽団音楽監督,元・ロンドン交響楽団首席指揮者。
パリ生まれ。
パリ音楽院で学び、1896年ヴァイオリンで一等賞を獲得。始めヴァイオリン奏者としてオペラ・コミック劇場やコロンヌ管弦楽団で活躍。1911〜14年ディアギレフのロシア・バレー団指揮者となり、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」「春の祭典」、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」等を初演。’14年モントゥー管弦楽団を創設。’16年ロシア・バレー団とアメリカにデビュー。’17〜19年メトロポリタン歌劇場のフランス・オペラ指揮者。’20〜24年ボストン交響楽団指揮者。’24年アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団第2指揮者。’29年パリ交響楽団を組織。’36年再び渡米し、’36〜52年サンフランシスコ交響楽団音楽監督、’61年ロンドン交響楽団首席指揮者を歴任。’63年ロンドン交響楽団と来日。’42年アメリカ国籍獲得。特に近代フランス音楽の発展に貢献し、その演奏は確固たる造形をみせ、色彩感と生気にみち、フランス的感覚が横溢しながらも、ドイツ音楽の解釈にも優れていた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報