クラン(英語表記)Kelang

デジタル大辞泉 「クラン」の意味・読み・例文・類語

クラン(Klang)

マレーシア、マレー半島西部、スランゴール州の都市。首都クアラルンプールの西約30キロメートルに位置する。スルターンが居住する王都として知られる。マラッカ海峡に注ぐクラン川の河口に、同国最大の貿易港ポートクランがある。

クラン(Kranj)

クラーニ

クラン(clan)

氏族しぞく一族

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精選版 日本国語大辞典 「クラン」の意味・読み・例文・類語

クラン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] clan ) =しぞく(氏族)

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改訂新版 世界大百科事典 「クラン」の意味・わかりやすい解説

クラン
Kelang

マレーシアの半島部西岸,首都クアラ・ルンプルの南西30kmにある古い河港の町。クラン河口より10km上流に位置し,1880年までスランゴール州の州都であった。人口62万7000(2000)。イギリス植民地時代,港湾機能をペナンシンガポールに奪われて一時衰退したが,独立後,首都圏工業開発により衛星都市として再生した。化学工場,スズ精錬工場,火力発電所がある。クアラ・ルンプルと結ぶ国道沿線は,マレーシアで最も工業が集中した地域となり,人口密度も最大。工業地区の周辺にはゴムアブラヤシの大農園が広がり,この国の代表的な産業の展示場となっている。
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クラン
clan

氏族(しぞく)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラン」の意味・わかりやすい解説

クラン
Kelang

マレーシア,マレー半島南西部,クアラルンプール南西 40km,マラッカ海峡にのぞむ港湾都市。 1972年まではポートスウェテナム Port Swettenhamと呼ばれた。ピナンとともに同国西岸の主要港で,クアラルンプールやペタリンジャヤの発展とともに荷扱い量は同国1位となった。港湾施設も整い,12の埠頭がある。おもにゴム,スズを輸出し,工業用原料,工業製品を輸入する。ほかに軽工業も盛んで,パイナップル缶詰,ゴム靴などの工場がある。人口 19万 2080 (1980) 。

クラン

氏族」のページをご覧ください。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「クラン」の解説

クラン

特定の祖先から,父または母を通じて集団への帰属が自動的に決定される単系出自原理によって構成された親族集団で,族外婚規制をともない,成員は平等であり,シンボルなどの象徴物のもとに統一される社会集団。集団全体の系譜関係が明確でない点でリニッジと区別される。文化人類学の用語であり,和訳語として氏族(しぞく)が用いられてきたが,最近では,原理・構造の異なる日本古代の氏族(うじぞく)との用語上の混乱を避けるため,クランclanと表記されることが多い。

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百科事典マイペディア 「クラン」の意味・わかりやすい解説

クラン

氏族(しぞく)

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岩石学辞典 「クラン」の解説

クラン

火成岩の中で化学組成が非常に関係の深い岩石類のことで,ほぼ同じような鉱物組成と化学組成をもつような一群の火成岩.

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世界大百科事典(旧版)内のクランの言及

【氏族】より

…〈氏族〉という日本語の多くは英語にいう〈クランclan〉に相当する用語として用いられているが,以下に述べるように英語圏にあっても類義語が数多くあり,clanだけが特徴的な社会組織を示す用語として用いられてきたわけではない。clanとは元来ゲール語のclannに由来する言葉であり,原意としてはスコットランド高地の人々がいうところの,〈世帯を単位とした非外婚的な双系出自集団〉を意味するものであった。…

【ハイエナ】より

…他のハイエナではこのようなことがない。平原にクランclanと呼ぶ血縁集団で一定のなわばりを形成してくらし,地域によってはクランはよく発達しており,80頭が30km2を占有していた例も知られるが,ふつうは単独か2~10頭の群れに分かれて生活している。ふつう雌のほうが雄よりわずかに体が大きく,クランの中でも雌が優位で,リーダーも雌である。…

【マントヒヒ】より

…雄は成長すると自分の生まれた単雄集団を出て,他の単雄集団から子どもの雌を連れ出して育てたり,おとなの雌を奪ったりして自分の単雄集団をつくる。 近年,バンドがいくつかのクランclanと呼ばれる下部組織に分かれ,同一クランに属する雄どうしが比較的頻繁に行動をともにすることや,クランやバンドを超えて移籍するのが主として雌であり,他のオナガザル科の種に見られるような母系的社会構造が見られないことなどが報告されている。ヒヒ【古市 剛史】。…

【東南アジア】より

…現在の都市の多くは,中世から近世にかけて出現した,商人のつくった町,交易港市,駅市,華僑の町,植民地行政府の発達したものである。例えばマレーシアの首都クアラ・ルンプルは100年前に華僑のスズ鉱労働者がつくった町であり,スルタンの王宮のあるクランは現在では小さな町にすぎない。都市にあっても,村落をそのまま移したセクターと,近代的な行政・金融・産業のセクターとが両極化しながら共存しており,そのうえ,民族別,経済階層別の居住区域の区分がみられる。…

※「クラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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