ピントリッキオ(その他表記)Pinturicchio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピントリッキオ」の意味・わかりやすい解説

ピントリッキオ
Pinturicchio

[生]1454. ペルジャ
[没]1517. シエナ
イタリア,ウンブリア派画家。本名 Bernardino di Bett。ペルジーノに学び,1481年から師の助手としてバチカン宮のシスティナ礼拝堂壁画制作に協力し,その影響を受けたが,84年頃独立して同所に『モーセの旅』その他を描いた。ローマではほかにバチカン宮殿ボルジア家の間の壁画 (1492~94) や,サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂の壁画,天井画が知られている。その他,ペルジャ,オルビエト,スペロ,シエナなどでも活躍しているが,特にシエナ大聖堂の図書館の 10の壁画 (1503~08) は,ローマ以外の地での彼の代表作である。軽快な装飾的画風で,しかも巧みな技法と手早い仕事ぶりは注文者たちから喜ばれ重宝がられたが,その反面,画面には詩趣が乏しく,制作が安易に堕したことは否めない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む