20世紀西洋人名事典 「フィリップマレー」の解説
フィリップ マレー
Philip Murray
1886.5.25 - 1952.11.9
米国の労働運動指導者。
元・アメリカ鉄鋼労働組合委員長。
スコットランド生まれ。
1902年アメリカに移住し、’20年統一炭坑労働組合(UMWA)副会長。’35年AFLのルイスとともにCIO(産業別労働組合会議)を組織し、副議長。’40年議長(副議長説あり)。’42年ルーズベルトの外交政策をめぐりルイスと対立しUMWAの副会長職を辞任。第二次大戦後、トルーマン大統領を支持し、CIOから共産党系労働組合を追放する。’49年国際自由労連の創立にあたり、副会長となる。独占資本との妥協、強調による矛盾を解決しようとする思想の特徴がある。他に赤十字理事、ペンシルベニア教育委員会委員などを歴任。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報