現代外国人名録2016 「フィルコリンズ」の解説
フィル コリンズ
Phil Colins
- 職業・肩書
- ミュージシャン
- 国籍
- 英国
- 生年月日
- 1951年1月30日
- 出生地
- ロンドン
- グループ名
- 旧グループ名=ジェネシス〈Genesis〉, ブランドX
- 受賞
- グラミー賞最優秀男性歌手(第27回)〔1984年〕,グラミー賞最優秀アルバム・最優秀男性歌手(第28回)〔1985年〕「No Jacket Reguired」,ゴールデン・グローブ賞最優秀主題歌賞(第46回,1988年度)「ツー・ハーツ」,グラミー賞最優秀シングル賞(第33回)〔1990年〕「Another Day In Paradise」,アカデミー賞主題歌賞(第72回,1999年度)〔2000年〕「ユール・ビー・イン・マイ・ハート(「ターザン」)」,ゴールデン・グローブ賞最優秀主題歌賞(第57回,1999年度)「ユール・ビー・イン・マイ・ハート(「ターザン」)」
- 経歴
- 幼少の頃からドラムを始め、一方で演劇を勉強。その後、フレイミング・ユースに参加してプロとしてのキャリアを開始した。1970年オーディションによってジェネシスのドラマーに採用され、ジャズの影響による確かなリズム感を持ったドラミングで「怪奇骨董音楽箱」(’71年)、「フォックストロット」(’72年)、「幻惑のブロードウェイ」(’73年)などといったアルバムで活躍し、プログレッシブ・ロック・バンドとしての同バンドの黄金期を支えた。’75年ピーター・ガブリエルが脱退してからはボーカリストを兼ね、次第にグループの中心的存在になり、プログレッシブ・ロック的な大曲路線から徐々にコンパクトなポップス路線に変更。これにより米国での人気を獲得し、特に’86年のシングル「インビジブル・タッチ」は全米No.1ヒットとなった。傍ら’76年ベーシストのパーシー・ジョーンズらセッション・ミュージシャンを集めてジャズ・ロックに傾倒したインストゥルメンタル・グループのブランドXを結成し、ジェネシスと並行して’79年までに5枚のアルバムを製作し、ドラマーとしての腕を発揮した。さらに’81年には初のソロアルバム「夜の囁き」を発表。’84年映画「カリブの熱い夜」に主題歌として提供したソロの曲「見つめて欲しい」が米国ビルボードの1位となるなど、ソロ、バンドともに商業的成功を収めた。’85年ライブ・エイドに出演し、レッド・ツェッペリンらと共演。以降はスティングやエリック・クラプトンといった世界のトップ・ミュージシャンのコンサートでドラムを叩き、様々な音楽フェスティバルにも参加。また俳優としても活動し、’88年には映画「バスター」に出演、同作品の挿入歌「ツー・ハーツ」でゴールデン・グローブ賞の最優秀主題歌賞を受賞した。’96年ジェネシスを脱退してからは、ソロに専念。’99年ディズニー長編アニメ「ターザン」の主題歌「ユール・ビー・イン・マイ・ハート」を担当し、2000年同作品でアカデミー賞主題歌賞を獲得。2002年には左耳の突発性難聴に冒されるが、2003年ディズニーアニメ「ブラザー・ベア」の主題歌「ノー・ウェイ・アウト」を担当し、自ら日本語を含む5ケ国で歌うなど旺盛な活動を見せた。2006年トニー・バンクス、マイク・ラザフォードとともにジェネシスの活動再開を発表。ジェネシスの参加作品は他に「静寂の嵐」「そして三人が残った」「アバカブ」「ウィ・キャント・ダンス」など、ソロ・アルバムは他に「フィル・コリンズⅡ」「フィル・コリンズⅢ」「バッド・シリアスリー」「ボース・サイズ」などがある。2009年ジェネシスがロックの殿堂入り。2011年3月音楽活動からの引退を表明。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報