出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ダンス音楽用語。元来は中庸テンポの4/4拍子で演奏されるジャズやポピュラー音楽のリズム、あるいはその音楽で踊られる社交ダンスのステップに対する呼称。1910年代に動物の歩く速度にヒントを得てつけられたもので、ほかにもターキー・トロットturkey trotとかキャメル・ウォークcamel walkなどとよばれるステップも生まれたが、10年代中ごろアメリカで大流行したのがフォックス・トロットで、ヨーロッパや日本でも流行し、ダンス音楽の代名詞ともなった。現在では演奏リズムに対する呼称として使われることはなく、社交ダンス用語として使われているにすぎない。
[青木 啓]
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…また,テンポの速いクイック・ワルツを〈ビニーズ・ワルツViennese waltz〉といい,ドイツのパウル・クレブスが創案し,ダンス競技の種目に加えられている。 1910年にはアメリカのアイリーンIrene CastleとバーノンVernon C.のキャッスル夫妻が,ジャズを伴奏にして,はじめてヒール(踵)から脚を運ぶ普通の歩き方と同じ自然なスタイルで踊るダンスを〈フォックストロット〉と名づけて発表した。それまでの踊りは,トウ(つま先)から脚を運んでいたが,キャッスル夫妻の始めたこの〈キャッスル・ウォーク〉は,近代社交ダンスの基礎となった。…
…しかしジャズは,世界が続く限り人間社会の動きに密着して生き続ける音楽と認識する方が,より至当と思われるのである。
【ジャズの伝播と影響】
[ヨーロッパ前衛芸術との出会い]
20世紀になって生まれた新しいダンス・ステップにフォックストロットがある。ジャズで踊るために生まれた4/4拍子のステップで,1910年代の半ばアメリカで流行し,直ちにヨーロッパへも伝えられ,これによってジャズ・バンドの渡欧もさかんになった。…
…アフリカのダンスをもとにアメリカの黒人によって発達したダンスの一形式。ジャズのリズムにのって腰の動きを中心として身体を動かす踊りは1910年ころから白人の間でも踊られ,キャッスル夫妻によりフォックストロットが案出された。20年代にはツー・ビートのリズムによるチャールストンが流行した。…
※「フォックストロット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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