日本大百科全書(ニッポニカ) 「フェドチェンコ氷河」の意味・わかりやすい解説 フェドチェンコ氷河ふぇどちぇんこひょうがФедченко ледник/Fedchenko lednik タジキスタン共和国、パミール高原北東部にある世界最大の谷氷河。面積1350平方キロメートル。全長約77キロメートル。探検家フェドチェンコを記念して命名された。レボリュチヤ峰(6974メートル)の北面に発し、西側に連なるアカデミア山脈やコムニズム峰(7495メートル)などから多くの支流をあわせながら北流する。末端高度は約2900メートルで、アムダリヤ水系のムク・スー川に注ぐ。標高4200メートルの氷河上に気象観測所がある。[小野有五] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フェドチェンコ氷河」の意味・わかりやすい解説 フェドチェンコ氷河フェドチェンコひょうがlednik Fedchenko タジキスタン東部,パミール高原にある氷河。同国最長の谷氷河で,全長 77km。面積 992km2。氷の厚さは 500mをこえる。レボリューツィヤ峰北西斜面の氷床から北へ向って流れ出し,1日平均 66.8cm前進する。融水はアムダリアの源流となる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報