ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フェファーマン」の意味・わかりやすい解説
フェファーマン
Fefferman, Charles Louis
アメリカ合衆国の数学者。古典解析(→解析学)に関する業績を認められ,1978年フィールズ賞を受賞。メリーランド大学(1966理学士号取得)およびプリンストン大学に学んだ。1969年博士号を取得後も 1年間プリンストン大学に残るが,その後シカゴ大学に移り,1974年プリンストン大学に戻った。1978年フィンランドのヘルシンキで開催された国際数学者会議においてフィールズ賞を受賞。古典解析の分野,特に偏微分方程式,フーリエ解析,多変数複素関数論で業績を残した。抽象化・一般化の時代である 1940~50年代が過ぎたあと,複数の独立変数と組み合わせて,調和解析,複素変数,微分方程式の手法を一体化し,1960~70年代の古典解析復活の一翼を担った。著書に "Essays on Fourier Analysis in Honor of Elias M. Stein"(1995,ロバート・フェファーマン,スティーブン・ウェインジャーと共著)など。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報