ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フェルディン」の意味・わかりやすい解説
フェルディン
Fälldin, Thorbjörn
[没]2016.7.23. ランビック
スウェーデンの政治家。首相（在任 1976～78，1979～82）。スウェーデン北部の農家に生まれる。ほぼ自学であったが，1945年学校を卒業し，教育を終えた。青年時代から農民党（1957中央党に改称）の党員として活動。1958年国会議員に初当選。1964年に失職したが，1967年議席を回復させた。内閣の常任委員会（→常任委員会制度）の委員を歴任し，北欧会議の国会議員代表も務めた。1971年中央党党首に就任。1976年，都市と農村の平等化，非中央集権化を掲げて総選挙に臨み，1932年から 44年間にわたった社会民主労働党政権を打倒，連立政権で首相となった。1978年の連立解消ののち首相を辞したが，翌 1979年に再任。連立政権の内部闘争や中央党の支持率低下を背景に，1982年社会民主労働党に政権を奪取されたため，首相を退任した。1985年，選挙における中央党の敗北をうけ党首を辞任。その後政界を引退した。（→スウェーデン史）
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