フタコブラクダ(読み)ふたこぶらくだ(英語表記)Bactrian camel

翻訳|Bactrian camel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フタコブラクダ」の意味・わかりやすい解説

フタコブラクダ
ふたこぶらくだ / 双峰駱駝
Bactrian camel
[学] Camelus bactrianus

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ラクダ科の動物体長2.5メートル前後、体高1.8メートル。野生種モンゴル中国北西部に少数生存が知られているが、数千年前に家畜化され、運搬用、食用などに飼育されている。

中川志郎


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フタコブラクダ」の意味・わかりやすい解説

フタコブラクダ
Camelus bactrianus; Bactrian camel

偶蹄目ラクダ科。体高 1.8m内外で,ヒトコブラクダよりやや小さい。背に2つの瘤がある。蹠球が大きく足裏面積が広く,砂地を歩くのに適しており,また鼻を自由に開閉できること,眼や耳のまわりの毛が長いことなど砂漠生活に適したからだつきをしている。野生のものはトルキスタン,モンゴルなどに数百頭が残存するのみで,ほとんどが家畜種。前 1000年頃にはすでに家畜化されていたといわれる。中央アジアの砂漠地帯で広く飼育されている。

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小学館の図鑑NEO[新版]動物 「フタコブラクダ」の解説

フタコブラクダ
学名:Camelus ferus

種名 / フタコブラクダ
科名 / ラクダ科
解説 / ユーラシア中央部で家ちく化されていますが、野生でも約 1000頭が生き残っています。時速約65kmのスピードで走れます。
体長 / 2.2~3.5m/こぶまでの高さ1.9~2.3m
体重 / 300~650kg
食物 / 乾燥地帯の植物
分布 / モンゴル、中国の草原や砂ばく
絶滅危惧種 / ☆

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