ふたりのロッテ(読み)ふたりのろって(その他表記)Das doppelte Lottchen

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ふたりのロッテ」の意味・わかりやすい解説

ふたりのロッテ
ふたりのろって
Das doppelte Lottchen

ドイツの作家ケストナーの児童文学作品。1949年作。ルイーゼとロッテ双子の娘だが、両親離婚のため別々に父と母に育てられて相手の存在を知らない。それが偶然、夏休みに保養地の施設で会って、両親の秘密を知る。2人は互いに相手になりすまして、別の家へ帰る。ウィーンに行ったロッテは、父の再婚問題に苦しんで神経熱を病み、ルイーゼと母がミュンヘンから駆けつけ、父母はふたたび結ばれる。苦みあるユーモアや筋立てのおもしろさなど、作者特色が十分に発揮された優れた作品である。

[関 楠生]

『高橋健二訳『ふたりのロッテ』(岩波少年文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「ふたりのロッテ」の解説

ふたりのロッテ

1971年初演のミュージカル脚本矢代静一、劇団四季文芸部、作曲いずみたく演出構成浅利慶太。エーリッヒ・ケストナーの同名小説に基づく。

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