劇作家。東京・銀座に生まれる。早稲田(わせだ)大学仏文科卒業。俳優座を経て文学座に入り、『城館(しろ)』(1954)、『絵姿女房』(1955)などで注目された。以後『象と簪(かんざし)』(1956)、『地図のない旅』(1961)、『黒の悲劇』(1962)、『宮城野』(1966)など多彩な作風を示し、「日本のアヌイ」ともよばれた。さらに、キリスト教入信の宣言ともいうべき『夜明けに消えた』(1968)、『写楽考』(1971。翌年読売文学賞受賞)を頂点とする「浮世絵師三部作」で作家的転生と成熟を明確にした。ほかに『妖(あや)かし』(1978)、『黄昏(たそがれ)のメルヘン』(1982)、『小林一茶』(1991)、『良寛異聞』(1997)など。評伝『旗手たちの青春』(1985)、『含羞の人』(1998)もある。
[大島 勉]
『『矢代静一戯曲集』全2巻(1967・白水社)』▽『『矢代静一戯曲集・夜明けに消えた』(1972・早川書房)』▽『『矢代静一名作集』(1979・白水社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新