化学辞典 第2版 「フッ化クリプトン」の解説
フッ化クリプトン
フッカクリプトン
krypton fluoride
KrF2(121.79).低温(-180 ℃ 以下)でクリプトンとフッ素の混合物に放電,電子線照射,紫外線照射することにより得られる.常温で無色の結晶.蒸気も無色.常温でKrと F2 に徐々に分解するが,-80 ℃ では安定である.水に触れると加水分解を受けてKr,O2,HFになる.フッ素を失いやすいので強力なフッ素化剤として用いられる.そのほか,レーザー光源として用いられる.[CAS 13773-81-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報