フランドル地方のベギン会修道院(読み)フランドルちほうのベギンかいしゅうどういん

世界遺産詳解 の解説

フランドルちほうのベギンかいしゅうどういん【フランドル地方のベギン会修道院】

1998年に登録された世界遺産(文化遺産)で、ベルギー西部に位置する。12世紀に始まったベギン会は、塀で囲まれた広大な敷地の中で暮らす婦人たち(ベギン)の共同体で、質素で敬虔な生活を送った。現在、フランドル地方のリールコルトレイクディーストブリュージュゲント、ルーベン、メッヘレンなどに、ベギン会の建物が残されている。中世の北西ヨーロッパで成立した女子だけの修道会という珍しい存在であることや、ベギンの思想や文化を体現するものであるとともに、当時の都市計画や建築文化とも結びつきが深いことなどが評価され、人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はFlemish Béguinages

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android