フーヴァー・モラトリアム(その他表記)Hoover Moratorium

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

フーヴァー・モラトリアム
Hoover Moratorium

アメリカフーヴァー大統領が1931年6月に提案し,7月に関係国の同意を得て実施された第一次世界大戦期の賠償および戦債支払いを1カ年延期する方策。29年アメリカで起こった経済危機ヨーロッパに波及して世界恐慌様相を示した。モラトリアムは賠償や戦債の重圧を除いて,資本主義世界の危機緩和や景気回復のきっかけを見出そうとする施策だったが,成功しなかった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 の解説

フーヴァー−モラトリアム
Hoover Moratorium

アメリカ大統領フーヴァーが1931年6月に発した緊急支払猶予令
世界恐慌の到来によりドイツの賠償支払いが不能となると,ヨーロッパの経済危機の激化を恐れ,各国の賠償支払い,さらに対米戦債支払いを1か年延期する宣言を発したが,ほとんど効果はなかった。

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